“…い”って、



まさか…



「“あまい”の“い”?」



「ん?…うん。」



はははっ…



そっか…



あまいの“い”かぁ~



って、



なにか“あまい”んだ?



「菜々…」



首を傾げながら訊ねかけようとしたその時、



「…っ!!」



ふいに口の中に突っ込まれた例の“ブツ”。



「ねっ。“あまい”でしょ?」



確かに…



「“あまい”…な。」



「でしょ?」



「甘すぎ…だな。」



「だよね。」



はははっ…



「でも…」



俺はニッコリと微笑む菜々美を見つめながら首を傾げた。



「すっごく嬉しかった…よ。」



「えっ?」



「おいしかった…よ。」



「えっ…」



「ありがと。」



「…っ!!」



そして突然、俺の首に腕を回しキスしてきた菜々美は、



「大好き…だよ。創…。」



「…。」



目を見張る俺を見つめながらニコッと微笑むと、唇をペロッと舐めてきた。