「ホワイト…チョコ…」



「そーだよっ!!」



「そっかぁ…」



「んだよっ!!」



俺は納得したように何度も頷く菜々美をキッと睨みつけながら声を荒げた。



「笑いたきゃ笑えよっ!!」



「…え?」



「どーせ俺が作ったもんなんてマ…」



「…い…。」



「ズいに……“い…”?」



は?



俺は目を伏せながらボソっと呟いた菜々美を見つめながら眉間に皺を寄せた。



…い?



“…い”って、なんだ?


マズい…の“い”?



ウマい…の“い”?



まっ、まさか…



キライの…



「創…」



「“い”はイヤだぁ~!!」



「は?なに言ってんの?」



「…は?」



突然、頭を抱えながら声をあげた俺を見つめながら菜々美は大きなため息をついた。



「菜々…美?」



ヤベっ…



もしかして呆れたちゃった…。



「創…」



「ん?」



そして一変、ニコッと満面の笑みを浮かべると、



「創…」



「えっ…えっ…」



驚く俺をよそに、突然、菜々美は俺の胸にポスっと顔を埋めてきた。