“逆”チョコレート大作戦!!

「いやいや、確かに“チョコ”は“チョコ”だけど…」



「あ~」



俺はチラッとボールの中身を見た。



「コレ…白いっすね。“ホワイト”っすね。」



「だよな。」



工藤サンは俺を見つめながら口元を引きつらせた。



「っていうか、さっき失敗したので普通のチョコ無くなっちゃって…」



「じゃあ買いに行けよ。っていうか、今すぐ行ってこい。」



はぁ…



この人だけは…



人の話、ちゃんと聞いてんのかよっ!!



「だ~か~らっ!!俺、工藤サン来てすぐに“塩”と“チョコ”買いに出たじゃないっすかぁ?」



「あぁ。」



「そしたら普通のが3枚しか残ってなくて…」



「だから?」



「もうっ!!だから俺、そのチョコさっき焦がしちゃったじゃないっすかっ!!」



「だな。」



「だから“一応”予備で買っといた“ホワイト”を刻んでみたんっすけど…やっぱヤバいっすかねぇ?いやぁ、工藤サンが来てくれたし…俺としてはコイツの出番、全然期待してなかったんっすけど…。」



俺は刻まれたホワイトチョコを見つめながら、はぁっとひとつ息を吐いた。



「はぁ…」



すると大きなため息をついた工藤サンは、



「同感だ。俺もソイツには出番を控えててほしかった…。」



「ですよねぇ。でも出て来ちゃったし…しょうがないっす…」



バシっ!!



「いでっ!!」



また俺の頭を叩いてきやがった。