彼のとなり、彼女のとなり

「お、お母さん、頭を上げて下さい。私も健吾さんに出会えて良かったと思ってるんです。私の方こそ健吾さんに支えられてます。」


「一度、こうしてミキちゃんにお礼を言いたかったの、それに…」


「それに…?」


「こんな可愛い子が健吾の恋人なんて、私嬉しくて…」


「え、知ってたんですか…?」


「ふふっ…、この前照れ臭そうに電話で言ってくれたわ…」


「こんな私ですが、健吾さんとのお付き合いを認めてくれますか?」


「私も主人も大賛成なのよ。よろしくね、ミキちゃん。」


「こちらこそよろしくお願いします。あと、今日からお世話になります」


お互い何度も頭を下げて挨拶したことに 可笑しくて軽く笑い合った。


お母さんを見てると私も柔らかい表情になってしまう。


「なーに二人で話してるの?」


「山川さん」


いつの間にか部屋に入って扉に寄り掛かっていた健吾がいた。


「勝手に女の子の部屋に入ってくるなんて、ミキちゃんに嫌われるわよ?」