「ナギちゃん!」
「・・・皆川さん!」
「ごめんね、待ったでしょう」
病院のお昼休み、
私はアイリの手当てをしてくれた
看護士の皆川さんと会う約束をしていた。
カケルのことを、聞くために。
「あのっ、どーでしたか。
なにか・・・わかりました?」
「うん! 友達が外科病棟に勤めてるからね!
『佐伯くん』、だっけ。
手術は無事に終わったみたいよ」
「そうですか・・・よかった・・・」
私は胸をなでおろした。
これを聞いて、アイリが
少しでも元気になってくれれば・・・そう思った。
「・・・でも、ね・・・」
皆川さんが言いにくそうに顔を曇らせる。
「どうしたんですか?
なにか・・・・あったんですか?」
「実はね、手術はうまくいったみたいなんだけど
神経の一部が傷ついてるらしくて・・・」
「え・・・」
「そんなにヒドイことではないみたいなの。
リハビリすれば、
日常生活には支障はなくなると言ってるし。
ただ・・・
・・・彼、将来有望なスポーツ選手なんでしょう?
お母さんがそれで、
ずいぶん・・・わめいてたらしくて・・・」
「・・・サッカー・・・もうできないんですか?」
「・・・できないっていうか・・・
もう前のようには、ムリでしょうね」
『・・・カケルはさ、将来プロめざしてんだよ!』
ずっと前に、俊哉が話してたことを思い出す。
( ねぇ俊哉、どうしよう )
こんなことを聞きたくて、
カケルのことをお願いしたわけじゃないのに。
―――――――皆川さんの話を聞きながら
血の気が引いていくのが、自分でもわかった。
「・・・皆川さん!」
「ごめんね、待ったでしょう」
病院のお昼休み、
私はアイリの手当てをしてくれた
看護士の皆川さんと会う約束をしていた。
カケルのことを、聞くために。
「あのっ、どーでしたか。
なにか・・・わかりました?」
「うん! 友達が外科病棟に勤めてるからね!
『佐伯くん』、だっけ。
手術は無事に終わったみたいよ」
「そうですか・・・よかった・・・」
私は胸をなでおろした。
これを聞いて、アイリが
少しでも元気になってくれれば・・・そう思った。
「・・・でも、ね・・・」
皆川さんが言いにくそうに顔を曇らせる。
「どうしたんですか?
なにか・・・・あったんですか?」
「実はね、手術はうまくいったみたいなんだけど
神経の一部が傷ついてるらしくて・・・」
「え・・・」
「そんなにヒドイことではないみたいなの。
リハビリすれば、
日常生活には支障はなくなると言ってるし。
ただ・・・
・・・彼、将来有望なスポーツ選手なんでしょう?
お母さんがそれで、
ずいぶん・・・わめいてたらしくて・・・」
「・・・サッカー・・・もうできないんですか?」
「・・・できないっていうか・・・
もう前のようには、ムリでしょうね」
『・・・カケルはさ、将来プロめざしてんだよ!』
ずっと前に、俊哉が話してたことを思い出す。
( ねぇ俊哉、どうしよう )
こんなことを聞きたくて、
カケルのことをお願いしたわけじゃないのに。
―――――――皆川さんの話を聞きながら
血の気が引いていくのが、自分でもわかった。

