「・・・おばさん、私
アイリの行きそうなトコ知ってる!」
( 多分、あそこだ )
「見つけたら電話するから、家で待ってて!」
そう言い残し、
私はアイリの家から飛び出して
玄関横にあった、
アイリの自転車を勝手に拝借した。
( 多分、あそこだ )
自転車をこぎながら
私には確信があった。
( アイリは絶対、カケルのとこにいる )
できる限りの信号を無視して
病院へと急いだ。
病院にはカケルの母親も
もちろんいるだろう。
あの狂った母親とまた会えば、
アイリが何をされるかわからない。
私は昨日初めて聞いた、
俊哉からの言葉を思い出していた。
『カケルさ、アイツ父親いないんだよね』
昨日病院で、俊哉はあたしたちに教えてくれた。
「カケル・・・アイツ
『愛人』の子、だったみたいでさ。
それでもアイツが子供の頃には
父親と母親?
不倫だけどうまくいってたらしーんだ。
でもカケルが中学校に入った頃から
うまくいかなくなったみたいでさ。
父親はサッカー選手なんだって。
だからアイツ、
父親にサッカー習ったって言ってた。
・・・でも、父親と別れてから
アイツの母親、変わっちゃってさぁ・・・。
カケルを異常に束縛するようになったってゆーか・・・。
父親を見返してやろーとしてんだろーな。
カケルをサッカー選手にすることに、
命かけてんだよ」
『前はあんな人じゃなかったのに』って
カケルは言ってた。
でも私は狂ったように叫んでいた
あの人の声が耳から離れない。
あれは『息子』というより
『愛する男』へ持つ狂気に、私は感じた。
アイリの行きそうなトコ知ってる!」
( 多分、あそこだ )
「見つけたら電話するから、家で待ってて!」
そう言い残し、
私はアイリの家から飛び出して
玄関横にあった、
アイリの自転車を勝手に拝借した。
( 多分、あそこだ )
自転車をこぎながら
私には確信があった。
( アイリは絶対、カケルのとこにいる )
できる限りの信号を無視して
病院へと急いだ。
病院にはカケルの母親も
もちろんいるだろう。
あの狂った母親とまた会えば、
アイリが何をされるかわからない。
私は昨日初めて聞いた、
俊哉からの言葉を思い出していた。
『カケルさ、アイツ父親いないんだよね』
昨日病院で、俊哉はあたしたちに教えてくれた。
「カケル・・・アイツ
『愛人』の子、だったみたいでさ。
それでもアイツが子供の頃には
父親と母親?
不倫だけどうまくいってたらしーんだ。
でもカケルが中学校に入った頃から
うまくいかなくなったみたいでさ。
父親はサッカー選手なんだって。
だからアイツ、
父親にサッカー習ったって言ってた。
・・・でも、父親と別れてから
アイツの母親、変わっちゃってさぁ・・・。
カケルを異常に束縛するようになったってゆーか・・・。
父親を見返してやろーとしてんだろーな。
カケルをサッカー選手にすることに、
命かけてんだよ」
『前はあんな人じゃなかったのに』って
カケルは言ってた。
でも私は狂ったように叫んでいた
あの人の声が耳から離れない。
あれは『息子』というより
『愛する男』へ持つ狂気に、私は感じた。

