こどものころ、
じぶんの顔が、キライだった。


色が白いくせに
目だけがやけにおっきくて

外見のことで
よく男のコたちに
からかわれてたっけ。


色素のうすい髪も目も
ぽってりとした唇も
ぜんぶそれは
ながい間の
あたしのコンプレックス。


小学校に入ってからも
外見のことで
かわかわれてるあたしを、
ずっと守ってくれてたのが
ナギだった。

小学校3年のとき出会ってから
ナギはずっと
あたしの
1番の理解者だ。


中学生になると、
小学校のとき
あたしをからかってた男のコたちは
手のひらを返したように
やさしくなって
なんだかそれが
すごくヤだったのを覚えてる。