暁生は全部・・・

麻莉亜を指差していた。


(何で?わかったの?

 2分の1の確立。
 
 でも全部って・・・


今まで誰も当てたこと
 なかったのに。


 ただの偶然・・・?

 
 なぜ?

 どうして・・・?

 どうなってるの?

 

 私は・・・?)

トックントックン―


「じゃぁ、俺帰るわ。」
暁生が立ち上がり座ったままの
私にアルバムを戻す。

『ちょっと・・
 何でわかったの?』

「わかった?って全部外れたじゃん(笑)」

私は立ち上がって、
帰ろうとする暁生の腕を掴んでいた。

トックントックントックン―

(落ち着け。)

『フゥ~、何で帰るの・・・?』
(ハッ!何言った今?)


「えっ?!」驚く暁生の顔。

『イヤ!違う違うそうじゃなくて・・・
 用事・・用事はなんだったの?』

「別に。」

(別にってなんだよ!話が終わるだろっ。)


『あっ、そう・・・。』
自分で終わらせてしまった。




何だか聞けなかった。

じゃぁなの言葉を残し
帰ってしまった暁生。






私は・・・


麻莉亜・・・?