『鏡の中のマリア』

嬉しそうな顔でアルバムの
ページをめくる暁生を
横目でみて思い出していた。




体の弱い私はいつも家で
お留守番・・・


麻莉亜が小学校から帰るのを、
いつも窓から外を眺めて待っていた。


麻莉亜はいつも友達を
連れて帰ってきては、
私の部屋でゲームをしたり
話をしたり、


一番皆がはまったのは・・・


【どっちでしょうゲーム☆】

(なんて安易なネーミングだ。)



私と麻莉亜をどっちか当てる
ただ単純なゲーム。






きっかけはアルバムだった。