教室を見渡す。

私の視線の先に
口をアングリと開けて
固まっている
あいつの顔が見えた。


机の間を抜け、
自分の席に座ろうと
すると私に寄って来て

いつもの調子で話かけてくる。

「お前何で?私立は?
 俺・・・?
 お前そんなに俺のこと
 好きだったの?!」

『ハァ?!何言ってんの?
 私バカだから・・・
 私立の転入試験
 落ちたのよっ。悪い?!

 ここはあんたみたいな
 バカばっかだから
 受かったの。ニヤリッ』

(私は麻莉亜になっても、
友達は出来そうにない・・・笑)