暁生から久しぶりに
声をかけられた。


「お前学校やめるって?」

きっと友達の多い暁生のこと
だから、誰かに聞いたんだろう。

『うん。』
マフラーを首に巻きながら
帰る準備をする。

「何で?」

『別の学校に行くだけ・・・
私がもともと行くはずだった高校。』

「そっか・・・

でもそれって麻莉亜としてだよな?」

『そう』

「よし!」
そういうと、
暁生がバスケの時と同じ
変な小躍りをしていた。