(私は誰?


 誰なの・・・?)

私は精神科に入院した。




そして私は、
2月に藤井 麻莉乃として
試験を受けた。

麻莉乃が行くはずだった
高校に。




自分で自分がわからなく
なっていた。


麻莉乃と呼ばれ、

学校に行って、

大好きなバスケも
できなくなって、

誰も私が麻莉亜だって
わかってくれなかった。

実の父親でさえ・・・


気づいてほしかった。




私の目からとめどなく
涙が溢れていた。



(私が・・・

私を殺したんだ。)