「……あのっ、センパイお話があるんですけど」
卒業式が終わり、高校生活最後のHRも終わった。
そして、これが最後のチャンスというように片想いの人は自分の想い人に告白しようと呼び出す。
俺の友達は気合いを入れて後輩の女の子を呼び出しに行った。
勿論、俺も例外ではなく……っていっても告白をする側でなく、呼び出される側だけど。
「……ごめん、用事あるから」
でも、教室に1人残ったままの俺は女の子の呼び出しにすら断っていた。
これで5人目。沈んだ表情で帰って行く女の子達を見るのはホント心苦しかった。
って言っても特に用事はなくて
只今カバンを置いてどっかに消えてる彼女を待ってるだけの現状。
勿論、チキンな俺は皆のように告白する勇気はなく
ただ、彼女と一緒に帰ろうと思っただけ。
家が隣だからお互い部活が無いときはいつも一緒に帰っていた。
ただ、それだけだった。
これからの進路も一緒だというコトは分かってるんだ。
……なら、まだ告白しなくたっていい。
焦る必要はない。
そう自分に言いきかせているけど
ホントは、フラれて彼女と一緒に居られなくなるコトを恐れているだけで……。
卒業式が終わり、高校生活最後のHRも終わった。
そして、これが最後のチャンスというように片想いの人は自分の想い人に告白しようと呼び出す。
俺の友達は気合いを入れて後輩の女の子を呼び出しに行った。
勿論、俺も例外ではなく……っていっても告白をする側でなく、呼び出される側だけど。
「……ごめん、用事あるから」
でも、教室に1人残ったままの俺は女の子の呼び出しにすら断っていた。
これで5人目。沈んだ表情で帰って行く女の子達を見るのはホント心苦しかった。
って言っても特に用事はなくて
只今カバンを置いてどっかに消えてる彼女を待ってるだけの現状。
勿論、チキンな俺は皆のように告白する勇気はなく
ただ、彼女と一緒に帰ろうと思っただけ。
家が隣だからお互い部活が無いときはいつも一緒に帰っていた。
ただ、それだけだった。
これからの進路も一緒だというコトは分かってるんだ。
……なら、まだ告白しなくたっていい。
焦る必要はない。
そう自分に言いきかせているけど
ホントは、フラれて彼女と一緒に居られなくなるコトを恐れているだけで……。
