事故の知らせを聞いた時
由那姉の遺体を見た時も

葬儀中のお経を聞いた時も
由那姉に最後の別れをした時でさえ

私はただ、ただ信じられなくて涙を流せなかった。

もう由那姉自慢の白い肌も

笑顔も、優しく私を見守る姿も

もう二度と見ることは出来ないのに。

年が離れているせいか、由那姉は私をとても可愛がってくれた。

時には母親代わりとなって叱ってくれたけど、そこに充分愛を感じることが出来た。

自慢の姉だった。

だから、彼が由那姉を好きだと知ってもすんなりと納得できた。……私も由那姉が大好きだったから。



もう一度会いたい
会いたい、会いたい……
二度と会えないなんて嫌だよ……