「じゃあ、戻るか……」

時計の針は先輩が「10分休憩を取る」と言って教室を出てから30分は過ぎようとしていた。

アイスを食べている時点で10分過ぎているコトに気づいていたけど、……勿論、いつも吉田先輩に『お世話』になっている私は黙っていた。