「ちょっと山道になるけど……大丈夫?」

先生は私の足下を指差して尋ねる。

学校から帰ってきたばっかりの出来事だったから、私はまだ制服のままで、足下は少し厚底のローファーを履いていた。

「大丈夫ですよ☆この靴にも馴れてきたので」

「そっか。じゃあ、車から降りようか」

「はい」