それは突然の出来事だった。

高校生になって2日目。

ちなみに、その日は火曜日だった。

「ただいまぁ」

いつものように……というか2日目でまだ見学という立場だけど、部活動を終え、30分かけて自転車に乗って帰り、家に到着したばかりだった。

「あ、ちょうどよかった。はい」

そう言って玄関に現れたのは小学校5年生の弟。

弟は手にしていた子機を私に渡した。

「どうしたの?」

「塾の先生だって」

…………はっ!?

とりあえず、一瞬思い浮かべたのは

何か悪いコトをしたのかなぁ?



まさかこんなコトになるなんて思わなかった。