安佐高校は周辺の高校に比べて規模が小さく、クラスは1学年3クラスのみ。
うち2クラスは普通科で、残り1クラスが英語科だった。
私は普通科の1組。
1組に同じ小・中学校からの友達はいなくて、高校生活スタートから最悪
……だと、思ってた。
「ねぇ、名前教えて?私同じ中学校の子いなくてさ」
入学式後、HRの時間まで1人でボーっとしていたら、私の隣の席の女の子が話し掛けてきてくれた。
肌が白い、笑顔の可愛い女の子。
席は出席番号順に座るようにと、あらかじめ黒板に書かれていたため、私は真ん中あたりに座っていた。
「中田蜜花。蜜花って呼んで」
「ミツカ……可愛い名前やね☆どういう字を書くの?」
「蜂蜜の蜜に、花束の花だよ」
「うわぁ~名前も可愛いじゃん。あ、私は原野史那。歴史の史に、那は……えーっとぉ……この字」
説明出来なかったのか、私の机に書き始めた。……確かにこの字は説明出来ない。
「難しい字書くんだね。史那ちゃん」
「ふーでいいよ☆これからよろしくね」
「よろしく」
「担任ってどんな先生かな?」
「どーだろ……あ」
丁度、私達がそんな話をしていたら教室のドアが開く音がした。
「はーい、みんな静かに席に座って」
教室に入ってきたのは眼鏡と白衣が印象的な男の先生。
「今日から1年間お前らの担任になった野中です。担当は数学Ⅰ……とりあえず、明後日から授業だけど、その予習してもらうからな」
……え???
一斉にクラスの空気が凍りつく。勿論、私も野中先生の言葉が理解出来なかった。
「今からプリント配るんで、明後日までにやってくるように、な?」
先生の爽やかな笑顔とは対象的にクラスみんな笑顔が引きつっている。
明日は明日で5科目の復習テストが待っているのに。
……最悪。
でも、何故か
「……もぉ、相変わらずなんやからなぁ」
……1人だけ、様子が違ってた。
ふーは野中先生を見て微笑んでいた。
うち2クラスは普通科で、残り1クラスが英語科だった。
私は普通科の1組。
1組に同じ小・中学校からの友達はいなくて、高校生活スタートから最悪
……だと、思ってた。
「ねぇ、名前教えて?私同じ中学校の子いなくてさ」
入学式後、HRの時間まで1人でボーっとしていたら、私の隣の席の女の子が話し掛けてきてくれた。
肌が白い、笑顔の可愛い女の子。
席は出席番号順に座るようにと、あらかじめ黒板に書かれていたため、私は真ん中あたりに座っていた。
「中田蜜花。蜜花って呼んで」
「ミツカ……可愛い名前やね☆どういう字を書くの?」
「蜂蜜の蜜に、花束の花だよ」
「うわぁ~名前も可愛いじゃん。あ、私は原野史那。歴史の史に、那は……えーっとぉ……この字」
説明出来なかったのか、私の机に書き始めた。……確かにこの字は説明出来ない。
「難しい字書くんだね。史那ちゃん」
「ふーでいいよ☆これからよろしくね」
「よろしく」
「担任ってどんな先生かな?」
「どーだろ……あ」
丁度、私達がそんな話をしていたら教室のドアが開く音がした。
「はーい、みんな静かに席に座って」
教室に入ってきたのは眼鏡と白衣が印象的な男の先生。
「今日から1年間お前らの担任になった野中です。担当は数学Ⅰ……とりあえず、明後日から授業だけど、その予習してもらうからな」
……え???
一斉にクラスの空気が凍りつく。勿論、私も野中先生の言葉が理解出来なかった。
「今からプリント配るんで、明後日までにやってくるように、な?」
先生の爽やかな笑顔とは対象的にクラスみんな笑顔が引きつっている。
明日は明日で5科目の復習テストが待っているのに。
……最悪。
でも、何故か
「……もぉ、相変わらずなんやからなぁ」
……1人だけ、様子が違ってた。
ふーは野中先生を見て微笑んでいた。