「呼び出しを断ったぁ～！？」

案の定……というか、友梨は『怒る』というより、かなり驚いていた。

「……はい」

私が頷くと、友梨は次の言葉が見つからないのか口を開けて私をぽかんと見ていた。

「ゆ……友梨？」

私が恐る恐る呼びかけると、やっと友梨は……案の定、怒り始めた。

いや、『呆れられた』という表現の方が正しいのかもしれない。この時の友梨が一番恐い。

「アンタ何やってんの……」

「えっと……あの日、たしか……式が終わって川村クンから『話があるから時間が欲しい』って言われて……」

そう言えば、あの時の彼は凄く真剣な顔をしていた……気がする。

「……で？」

「でも、式終わってから部活の後輩の子と遊ぶ約束して待ち合わせしてたから……」

「って言って断ったんだ……」

友梨は溜め息をついた後、しばらく何も言わなかった。