入院してる大樹にお金が入ってくるわけがない。 働けない大樹はただの『お荷物』になるんだ。 大樹が少しも好きじゃなかったわけでもない。 優しいし楽しかったし。 だけどあたしはまだ15歳だから。 まだまだいっぱい遊びたいから。 大樹には悪いけどもう大樹はいらないんだ。 でも大樹の『愛』が伝わる涙は、あたしの罪悪感を大きくさせた。 ―――あたしと大樹が別れてすぐだった。