はじめましてorこんにちわ♪
Angel Melody♪管理人の千彩です。

今回、素敵企画サイトのhug you様への提出作品として、書かせて頂きました。お題が『花火』ということだったんですが、あまり関連性が…orz
ですが、楽しく書かせて頂きました。ありがとうございました。

















「海って単純だねー…」

「え…?」


花火大会が終わった後、菜都のことを家に送ろうと、手をつないで道を歩いていた時。いきなり菜都が呟いた。


「私ね、あんま怒ってなかったの。勢いで怒鳴っちゃったけど、どうやって謝ろうかと思って、深雪先生と隆くんに相談したの」

「え、野々山先生と隆太郎?」

「うん。そしたら、先生が『わざと何も言わないでみたら』って。『そうすれば、青山くんから愛の言葉の一つや二つ聞けるかも』って言っててね」


菜都の話を聞いて、どんどん嫌な考えが湧き出てくる。
野々山先生、天使の顔して小悪魔的な感じじゃないか?


「海は私のことになると絶対先生に相談するって分かってたみたいだよ。で、隆くんにも言ってみたら『なっちゃんが怒ってるのは海が悪いって脅しとくよ』ってさ。本当に脅された…?」


菜都が笑顔で言ってるから俺が怒る気にはならなかったけど、なんだかショックを受けてしまった。


「つまり俺、周りの皆さんに騙されてたと…?」

「ごめんね…?」




ああ。やっぱ俺、野々山先生には頭上がらないし、隆太郎にも適わないんだな。

でも今日は、菜都が可愛かったから、まぁいっか。


菜都の顔を見るだけで、騙されたことも忘れちゃう俺は、やっぱり菜都にベタ惚れなんだ。














愛すべき単純キャラ♪
'08.8.31