秘密~「ひみつ」のこと

無防備な
子供のあたし、
ただ、
されるがまま…

高校二年の秋、
妊娠した。

父親が誰かは、
あたしにだって分らなかった。

妊娠に気付いても、
誰にも言えなかった。

ただ、
受け入れるしかなかったから…

最初は、
ダブダブのセーターで
お腹の膨らみを隠していた。

でも、
春になり、
薄着になって
隠せなくなった。

「あんた、まさか…」

最初に気付いたのは、
やはり母だった。

「母子家庭に、父無し子かい!」

母は声高に笑った。

母はこうなること、
予期していたのかもしれない…