「怖いよ…カズ…」

「ゴメン、怖がらせるつもりじゃなかったんだ…ただ、お前があんまり無邪気に赤ちゃん欲しいとか言うもんだから…」

「あたし、いつかカズの赤ちゃん産みたいよ。ほんとだよ。唯ママだって、あたしの歳にはあたしを産んだんだもの、あたしがそう思ったって不思議じゃないよ」

あたし半べそかいてたよ。

だって、
ほんとに、
そう思ったんだもの。

その気持ち、
嘘じゃないもの。

「そうだな、今すぐ赤ちゃんは無理だけどさ、いつかな…」

そう言ったカズの目は、
優しいいつもの目。

カズは優しくそう言って、
あたしにキスをした。

いつもよりちょっぴり長く、
情熱的なキス。

あたしの唇を包みこむ、
深いキス。

あたし、
カズに抱かれる勇気
あるよ…

恥ずかしくて、
口にはできない、
あたしの
恋心。

あたし、
カズが望むなら、
何だってする。

カズの優しさ、
いつだって
感じてるから…

あたし、
いつだって
側にいたいよ…