大好きだった

「まー頭も異常なさそうだし、明日の検査結果が良ければ退院て事で」


「ありがとうございました」


医者の説明を聞いて

座り直した私は頭を深く下げた。


今度は医者と入れ替わりに啓太くんが戻ってきた。


「明後日退院できそう」と伝えると


「良かったな」と笑いながら椅子に座った。


暫くの沈黙の後……


「翔は…もうすぐ来ると思うから」


「そうか…」


「翔さぁ…舞花ちゃんが目覚める前まで居たんだ…でも……」


「ユイさん?」


私の言葉に、少し驚いたみたいだけど


静かに頷いた。


「そうなんだ…まだ、こっちに居るんだね」


「うん…なんか心の病気らしい」


「アハハそうなんだ」


「……」


「もう無理かな~」


背伸びをし、明るく言ったはずなのに、私の目からは…涙がこぼれてて


止まらなくて


「あら?可笑しいな…悲しくなんて…ないのに…な」

もう話す事も出来なくて、流れる涙を止める事も出来なくて…