大好きだった

幸が出て行き 啓太くんに目を向けると、啓太くんは笑ってて


「幸元気だよな」って煙草に火を点けた。


「アハハ、幸は朝強いからね~櫂は全然弱いけど」


私もベッドから出て、テーブルにある水を飲んだ。


「啓太くん寝た?」


煙りを口から吐きながら首を横に振った啓太くん


「舞花ちゃんは?寝れた?」


「うーん、わかんない、目は閉じてたんだけど…」


「そっか…」


啓太くんは自分の携帯を取りだし、どこかに電話をかける


「……出ないな」


「ん?」


「翔…出ない」


「あぁ…いいよ。いずれ帰ってくるでしょ。いいよ…もう」


啓太くんに気を使わせちゃいけないと思いながらも


声が暗くなってしまって俯いた私の周りは、どんよりしていたと思う。