大好きだった

「参った?ハハッ私も参ったよ」


本当に可愛くない言葉ばかりで自分でも嫌になる


「だよな…舞花ちゃんの方が参ったよな…」


3月の夜は、まだ寒くて
啓太くんの溜め息は白く切なかった。


「翔さぁ…舞花ちゃんの事、本当に好きだよ。でも女がしつこくてさ―――」


「誰?女って…もしかしてユイって女?」


「…うん」


「まだいたんだ…」


「居たっていうか、また名古屋から来たんだよね…」

「翔ちゃん、ずっと連絡とってたんだ」


「ううん、翔は連絡とってねぇよ…」


「じゃー何で?」


「……」


「何で名古屋から翔ちゃんに会いにくるわけ?」


「…俺が」


「はぁ?何?」


「俺が連絡とってたんだ…」


「意味わかんない」


言葉を探すように話す啓太くんにイライラして、睨み付けた私に、啓太くんは苦笑い