久しぶりに家に帰ると


兄貴が


「お前、生きてたのか?金持ってないの?」

催促してきた。


18歳の兄貴は、学校も行かず働きもせず


親から甘やかされ生活していた。


「ばばぁに貰ったら?」


睨む私に、空き缶を投げつけてきた。


親は、私が暴力を受けていても止めたりしない。


父親でさえ、私を無視する

だって…私は母親が浮気して出来た子供だから。


浮気っていうか、お金が無くて夜仕事していて


「お金を出すから」

と言って抱かれた母親


何回か繰り返すうちに、当たり前のように お金を貰って抱かれる様になった母

父親の子じゃないって判明したのは


私が中学1年の時 盲腸になった時にした血液検査


それから私は、自分の事は自分で


お金なんて…貰えなかった

ご飯でさえも…お風呂に入るのにも遠慮しながら。


だから外にいる事のほうが楽だった。


一緒にいてくれて優しくしてくれる人を好きになれた。