義理ではなくて、本気です

「吉野さーん」

その声にドキドキして振り返る。

「これ、午後から一緒に持って行ってくれる?」

口元に笑みを浮かべたその人の名前は町田 佳昭。
4歳年上の25歳。

容姿はまあまあ。

町田さんに最初、仕事を色々教えてもらったからいつも頼ってしまう。

それがいつしか。

好きになっていた。