夕方になり。

仕事が終わる。



結局、周りもいて、渡せるチャンスがなかった。

…仕方ないよね。



ため息をついて帰ろうとしたら。



「吉野さん」

ドキッ。

後ろから聞こえたのは町田さんの声。

私はゆっくり振り返った。