「もう知らないからな」

彼はそう言うと並んでいた肩は崩れ、お姫さまだっこをしてきた

街の人は私たちをにやけながら見てくる

 「ちょっ…恥ずかしいよ…降ろして?…ねっ?」

私は足をジタバタさせたけど、彼は全然動じず私を抱き上げたまま走り出す