DEATH LIFE

 「いえいえ、どういたしまして。明日はきっと大雨だなあ」

 「大雨?」

 アユは不思議そうな顔をして聞き返してくる。

 「ああ、お前が礼を言うなんて珍しい事があったからな」

 アユは顔を真っ赤にして眉を吊り上げた。

 「はは、冗談だよ!まあ気にすんな」

 そのままアユの部屋を後にして、隣の自分の部屋へ入った。

 中はハが行った通り、生活に必要な物は揃っていた。

 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジからテレビ、パソコンに至るまで。