DEATH LIFE

 「いいよ、また落とされたらたまんないしな」

 「……」

 アユは何も答えなかった。

 お互い口を開かないままエレベーターは目的地の4階に停止し、降りろと言わんばかりにドアを開く。

 特に逆らう理由もないので俺はエレベーターの望み通り降りてやった。

 「さあ、何号室だ?」

 「401……」

 「なんだ、お隣りさんか」

 俺が先に歩き出し、後からアユもついて来る。