DEATH LIFE

 「ほら下着って知ってるじゃない!やっぱり見たのね!この変態!」

 「下着って今お前が自分で言っただろうが!?変態って言うな!」

 「もうお嫁に行けない……うわぁぁぁぁん!」

 泣きながらアユは中に戻って行った。

 否

 戻ろうとして自動ドアの前で立ち止まり、何やらポケットをあさっている。

 「……馬鹿か」

 かなり慌ててポケットをあさるアユを見ていると、その姿が滑稽で思わず顔が綻んだ。

 おそらく鍵を持って来ていないのだろう、オートロックの入口は鍵がないと入れない。