DEATH LIFE

 「聞こえてる!?聞こえてるよぉ?ねえ?そうゆう台詞はせめて聞こえないように言おうね!?」

 「あっ!あんたなんかに構ってる場合じゃなかった!」

 完璧に俺を無視してアユは走り出そうとする。

 「何をそんなに慌ててるんだ?」

 あまりの慌て振りに俺は思わず問い掛けてしまう。

 「買った物をいくつか落としちゃったのよ!」

 買った物……

 「どんな?」

 俺は手にした道中拾い続けた買い物袋を見ながら聞いた。