DEATH LIFE

 マンションに一歩入った所で慌てた様子のアユに出くわした。

 「よう、よろしく同僚さん」

 「同僚!?ここにいるって事はまさか――」

 アユは目を見開き、右足を一歩下げて少し腰を落とすと俺を指差して叫んだ。

 「あんたも死神に!?」

 お前は芸人か、ベタなリアクションしやがって。

 「ああ、その通り」

 俺はあえて不敵な笑みを作る。

 「……っ!?最悪っ!そのまま死ねばよかったのに――」