DEATH LIFE

 誰かの落とし物なのだろう、中を見ても落し主がわかるとは思えない……

 俺は人の姿を探して辺りを見回してみるが、影もない。

 「さて……どうしたもんかな――」

 対処に困って右往左往していると、数メートル程先にもやはり『LGARI』と書かれた袋が落ちているのが目に入る。

 拾い上げてさらに先を見る。

 「……おいおい、どんだけ落としてんだよ」

 結局寮に着く頃には、俺は落とし物で手一杯になっていた。