DEATH LIFE

 ため息混じりで、視線をチェルノブイリ原発の周りを囲んだ鉄網の端に向ける。

 鉄網の終点は見えなかったが、遥か先に白っぽい建物があるのが確認できた。

 「お隣りさん……でかいよ――」

 一人呟きながらノロノロと歩き出す。

 そこからさらに5分程行ったところで、地面に『LGARI』と書かれた袋が落ちているのを見つけた。

 「……?なんだこれ?」

 どう見ても新品の袋、手に取るとやはり中に何か入っている。