DEATH LIFE

 「ああ、それなら心配しないでいいわよ、寮があるから」

 そう言って鍵を投げて寄越した。

 「っと……」

 急に投げられた鍵を俺は慌ててキャッチする。

 「寮ね……なるほど好待遇です事――」

 「ここから真っ直ぐ南に20分ぐらい行った所にある白いマンションよ、隣にチェルノブイリ原発があるからすぐにわかると思うわ」

 「隣にチェルノブイリ原発!?」

 まるで

 『隣にビザ屋があるから』

 とでも言うような軽い口ぶりだった。