「アユ――アユ――アユ――アユ――」

 数秒前にそこにいたアユのかけらすらもうない。

 「……さない――許さない!」

 俺はアユの部屋を飛び出し、ハ大王の元へ向かった。



 「アユが死んだ――あんたは……あんたは一体何をしてたんだ!?」

 「今調べて……」

 「調べる?もう遅いんだ、何もかも……アユは死んだ――もう帰ってきやしないんだ!」