DEATH LIFE

 「……」

 「なんとか言えよ!上に報告しろ!アユは間違ってなんかないんだ、こんなのおかしいだろ!!」

 「……無理よ、一度決定された刑が覆る事はないわ……」

 「ふざけるな!何とかしろよ!大王なんだろうが!!」

 「大王なんてものはこの組織の長の呼び名でしかないの……私に何も特別な権限なんてない――」

 「なんで……なんでアユが……」

 「カナデ、もういいよ、仕方無いよ……」

 アユを振り向くと悲しい笑顔で俺を見つめていた。