DEATH LIFE

 その顔はいつものアユの間の抜けた顔でも、仕事をする時の感情の無い顔でもなく、まるで幼い子供の様だった。

 「どうしたんだ?任務は終わったのか?」

 「私……知らなかったの――」

 「知らなかった?」

 「この人が――私の妹を狙ってたストーカーだって……」

 アユの妹を狙ってたストーカー……

 「私のターゲットと顔は一致してるのに、名前が違うの――」

 「どうゆう……」

 「私……家族助けちゃった――」