DEATH LIFE

 「あの、アユは?」

 「そういえばまだね、もうとっくに帰ってていい筈なんだけど……」

 「そうですか……」

 俺は胸騒ぎを感じ、ハ大王からアユの任務の場所を聞き出して向かった。

 現世に着くとすぐにアユを見つけた。

 「アユ!」

 アユは俺の声が聞こえていないのか反応しない。

 「アユ!」

 さらに近付き俺は呼ぶ。

 アユはゆっくりと振り返り呟いた。

 「カナデ……」