DEATH LIFE

 あまりにも真剣なアユの声が俺には無視出来なかった。

 「なあ、一つ聞いていいか?」

 俺はベットに背中をもたれて座りながら話しかける。

 「……何?」

 「今日のあの人――なんで死ななきゃならなかったんだ?」

 「……」

 少し間を置いてアユは答えた。

 「……知らない」

 「知らない?知らないのに殺したのか!?」

 思わず大声を出してしまい、少し気まずい雰囲気になった。