DEATH LIFE

 しかし、力が全く入っていないので体は立たない。

 仕方なく足と背中に手をかけて抱き上げて、中へと入りベットの上に寝かせた。

 「ったく――弱いなら程ほどでやめりゃいいのに……」

 捨て台詞を吐いて出ようとする俺の服の裾をアユは掴んだ。

 「ん?なんだ?」

 「……寝るまで居て」

 「おいおい、ホームシックかぁ?」

 俺は茶化す様に言った。

 「お願い――」

 「わーったよ!早く寝ろ!」