DEATH LIFE

 「じゃあ早速やってみて」

 アユは仁王立ちをして腕を組んだ。

 「やってみてって……なんか説明とかないわけ?」

 「ないわ!習うより慣れろよ!」

 んな無茶な――

 心の中でぼやきながら見よう見真似で俺は手を胸に当てる。

 すぐに、手を当てた場所が熱を帯びて行くのがわかる。

 手に何か当たり、反射的に俺は掴むと一気に引き抜いた。

 「で、でた!」

 「……」

 「……」