DEATH LIFE

 「死にゃしないわよ」

 冷たくアユは言い放つ。

 「このクソ女……」

 アユは再び反転すると店主にもう一度御礼をしてから店を出た。

 俺もアユに続いて出ようと、引き戸に手をかけた所で店主に呼び止められた。

 「待ちなされ」

 「俺?」

 「そうじゃ、確か木原君と言ったかな?」

 首だけ振り向かせて俺は答える。

 「そうだけど……」

 「君には何か特別な力を感じる、よければまた来なさい。本も好きなようじゃしな」

 そう言って店主は、ホッホッホと笑った。