微かに聴こえる鐘の音
水平線に霞む漁船の影
海から吹き上げる潮混じりの風

そして揺らぐ君の髪
幾重にも重なる流麗な栗色の線

僕が画家なら
君の美しさをキャンパスに描き
僕が音楽家なら
この君を奏でる美しい曲を
描き作る事が出来るだろうか

だけど僕は
ただの平凡な男

芸術を語るには適わない男

だから僕は君を愛す

この世の誰も愛せないほど

深く強く君を愛す

それが僕に出来る全てだから