溺れたい
息継ぎすら忘れるほど
憑かれたい
寝食すら忘れるほどに

生まれ出流
欲望のうねりに
盲目の魚の僕は
君に呑まれ
君に溺れ
君の胸の上で

そっと
事切れたい

そして
君の涙の川面に流され
愛の海原に辿り着くまで
その冷たさに
身を震わせていたい