結ばれた指先
離れる事を恐れ
強く強く
何度も確かめて

二人で選んだ
淡い桃色のシーツに
二人の汗を滲ませて
何度も何度も
確かめ合った

この日々が続くと
思ってた
幸せな結末を
思ってた

僕は奪い失い
悲嘆に暮れた
君は与え戸惑い
涙を流した

君の言葉が嘘ならいいと
君の言葉が嘘ならいいと
何度も思い
何度も泣いた

心に空いた
足りないピースに
吹き込む風は
あまりにも冷たく

心を埋める
悲しみと言う名の
覆い尽くす闇は
あまりにも暗く

僕は君を
つなぎ止める事の出来ない
そんなちっぽけな指先で
涙を拭う

ずっと愛していた
これから先に
誰も愛する事が出来ないほど
君を愛していた

エリコ

君を二度とそう呼べない
僕は二度と君を
そう呼ばない

あの時には戻れないから

君も
そして僕も