先端のチクリとした
軽度な痛み

幸福への儀式
背徳への喜び

滲み混ざり合う
鮮明なる赤
ぼやけた琥珀色


伝わる熱
逆流する感覚
目まぐるしく飛び込む
粒子の色




聴こえる心音
騒音のように
耳をつんざいた
その激しい音





やがて訪れる
例えようの無い幸福感
満たされる事の無い
僕の心を包み込む幸福感

そして
飛び立つ

ニビイロのセカイから
マッシロなセカイに

高く
高く
もっと高く

テンノハテマデ
色無きまっさらな世界まで